染色体異常の検査で「陽性結果」に動揺 中絶を申し込んだ妊婦を救った医師の機転 「出生前検査の見えないリスク」とは

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 前編記事【35歳での妊娠、直面した「染色体検査“陽性”」の現実 「出生前検査」が投げかける課題とは】からのつづき。
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 妊娠中の女性の血液には、ほんのわずかながら胎児由来のDNA(デオキシリボ核酸)の断片が漂っていて、NIPT(新型出生前〈しゅっせいぜん〉検査)は、採血でこのDNAの断片を分析し胎児の染色体に変化がないか調べるものである。

 第3子の妊娠に気付いた麻衣さん(仮名)は35歳ということもあり、少しでも不安を払拭するためにNIPTを受けた結果、陽性の判定を受け、一時は妊娠継続断念を決めていた。...

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