「父の葬儀を執り行った頃から、母に異変が」 石丸伸二氏に“恥を知れ”と批判された市議の妻が自死… 息子が明かす「死の前日に送られてきたLINE」とは
「父の葬儀を執り行った頃から、母は躁状態に……」
【全2回(前編/後編)の後編】
1月、地域政党「再生の道」を旗揚げした石丸伸二氏(42)。政策を掲げぬ特異な方針を示しつつ、参院選を視野に入れると大見得を切る。一方、彼に舌鋒鋭く批判され憔悴(しょうすい)した市議・武岡隆文氏は死去し、今年、その妻が自死を遂げていた。一体、何があったのか――。
***
【写真を見る】「政治を甘く見ている」と石丸氏を痛烈批判 「選挙の神様」と呼ばれた選挙プランナーの藤川晋之助さん
前編【石丸伸二氏に“恥を知れ”と批判された市議の妻が自死していた… 「毎日、おびえながら過ごしていた」「留守番電話に“殺すぞ”とメッセージが」】では、石丸氏による武岡氏への苛烈な批判の内容、そして生前の武岡氏を苦しめた自宅への数々の嫌がらせ行為の実態について、安芸高田市議による証言を紹介。
生前の夫にふりかかった事態とその末の死は、妻にある種の恐怖を感じさせたようだ。武岡夫妻のご子息によると、
「父の死後、母は警備会社のアルソックと契約を結びました。昨年5月23日、都知事選の前のことです。当時、父をやり玉に挙げる動画をまた上げられたりしていました。一人暮らしになった母の元にも、以前と変わらず誹謗中傷の手紙などが届いていたのでしょう。不審者が来たりすることもあったのかもしれません。そのことで日々、不安に苛まれていたのだと思います。遠く離れて暮らしている私の自宅にも、じつはいまだに父を非難する手紙や脅迫文が届くありさまですから」
そして、こう回想する。
「父の葬儀を執り行った頃から、母は躁状態になっていました。なけなしのお金で庭をきれいに整えるなど気丈に振る舞い過ぎるきらいが見えたのです。心療内科で診てもらったところ、精神疾患を発症していることが分かりました」(同)
「都知事選に出た時、母から“絶対に投票しないで”と」
亡くなる直前、ご子息とは以下のやりとりをしていたという。
「25日の夜、母からLINEで“たすけて”という4文字だけのメッセージが送られていました。でも、ちょうど私は出張で中国におり、(同国ではアクセスが制限されているので)LINEを受信できなかった。26日に帰国して“どうしたの?”と返信しても、既読はつきませんでしたが、私のメッセージが届いた時の画面を保存したスクリーンショットが母のスマホに残されていました。ただ、苦しみが大きく、踏みとどまれなかったのでしょう」(武岡夫妻のご子息)
武岡夫人はかねて、誹謗中傷のきっかけをつくった石丸氏に憤っていたそうだ。
「彼が都知事選に出た時、母から“絶対に投票しないで”というメッセージが送られてきました。再び話題になった父を非難する動画を目にして、ストレスを感じていたのだと思います。他にも、石丸氏を強く非難する言葉があったことを覚えています」(同)
次ページ:「父は、政治屋と言われるほどのものだったんですかね」
[1/2ページ]