「大谷効果」にMLBも度肝を抜かれた! 開幕戦売上「100億円」は本国開催の10倍か

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大人の事情

 異例の報道規制の裏には、大谷効果で莫大(ばくだい)なスポンサー収入を得ることになった主催者が抱える“大人の事情”があった。

 五輪など世界的なスポーツイベントでは、数多くのスポンサーが名乗りを上げる。そして協賛企業の数が多くなればなるほど、主催者側がスポンサーに配慮して、大会自体にさまざまな制約が生まれるのが常だ。

 前述した取材規制の多さは、それだけ今回のドジャースとカブスの開幕シリーズに、多くのスポンサーが集まったことを物語っているのである。

「今回の開幕戦を通じて、MLBは100億円は下らない収入を得たと推定しています」

 と話すのは、桜美林大学教授でスポーツ経営学が専門の小林至氏だ。

大谷関連で120億円の収入

「仮に米国本土で開幕戦を開催しても、10億円から15億円ですから、大谷選手の経済効果は絶大です。昨年ドジャースは大谷関連で120億円ほどのマーケティング収入を得ました。今回の東京興行でスポンサーは22社もつきました。ほとんどは日本企業ですから、ドジャースも大谷選手が引っ張ってきたジャパンマネーの大きさには度肝を抜かれたと思いますよ。MLBとしても開幕戦を東京でやれば儲かるわけで、日本の野球市場を刈り取りにきていると言っていいでしょう」

 MLBにしてみれば、本場の米国よりも、大谷選手を生んだ日本の方が魅力的なマーケットというわけなのだ。

 開幕戦を終えて帰国したドジャースは、いよいよワールドシリーズ連覇に向けての苛酷なシーズンへ本格的に突入する。ちょうど1年前の今頃は、水原一平通訳の起こした問題で、大谷選手本人の活動すら危ぶまれることもあったが、そんなネガティブな話はもはや見当たらない。3月19日発売の「週刊新潮」では、大谷選手の二刀流解禁の行方、そしてドジャース連覇の可能性を詳報する。

週刊新潮 2025年3月27日号掲載

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