「大谷効果」にMLBも度肝を抜かれた! 開幕戦売上「100億円」は本国開催の10倍か
日本でのプレーは実に2年ぶり。3月15日のプレシーズンゲームで幕を開けたMLB東京シリーズは、まさに大谷翔平選手(30)の“凱旋”にふさわしい舞台だった。新聞、テレビは大谷選手一色だったが、その熱狂の裏では異様な報道規制が敷かれていた――。
***
【実際の写真】ドジャースキャップ姿の美女に、「チケットを売って下さい」の紙を掲げる人も… 東京ドームに集結した熱いサポーターたち
肝心の大谷選手の姿は放送されず
振り返れば、異例ずくめのショータイムは大谷選手の来日前から始まっていた。
18、19日に行われるカブスとの開幕戦に挑むため、大谷選手はじめ山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)らドジャースの一行を乗せたチャーター機は、キャンプ地アリゾナから太平洋を横断。航空機の現在地を地図上で確認できるアプリ「フライトレーダー24」の閲覧者数は、13日にチャーター機が羽田に着いた時点で約4万7000人と、同時刻の世界一を記録した。
テレビのワイドショーも、チャーター機が着陸する模様を生放送で伝えたが、いざ駐機場でタラップが横付けされた途端に中継は終了。肝心の大谷選手らの姿が映像で流れることは一切なかった。
「ネガティブな印象を与える表現を使ってはダメ」
全国紙の運動部デスクは、こう明かす。
「実はドジャース球団の強い要請で、羽田での選手撮影は完全不可となったのです。到着ロビーには数百人のファンが集まりましたが、出口には目隠し代わりのパーテーションが設けられ、屈強な外国人SPが警備して厳戒態勢でした」
しかも、こうした様子を「厳戒態勢」という言葉で報じることさえ、NGというお達しが出ていたという。
「主催者のMLBやドジャース側から取材パスが配布される際、記者などメディア関係者に要請がありましてね。空港や試合会場となる東京ドームの様子を伝える際に、「厳戒」や「警備」などネガティブな印象を与える表現を使ってはダメだと言うのです。肝心の取材では会見など指定された場所以外で選手への声かけ禁止。彼らのドーム外での様子、ましてや宿泊先について報じるなんてもっての外というわけです」(同)
たとえメディア関係者であろうとも、大谷選手らに接して報じることができる機会は、球場だけに制限されていたのである。
「選手たちの肖像権は主催者にあり、混乱を避けるためとの理由から取材規制が設けられた格好ですが、結果的に大谷らの露出機会がコントロールされたことで、世間の関心は試合中継に集まった。テレビでいえば生中継できたのは共同主催者である読売系列のチャンネルだけ。後塵を拝する他メディアは、事後に試合結果を報じた格好ですが、その際にもMLBなど主催者側からは、選手の姿を記事中の写真や映像で流す際、球場内などに掲げられたスポンサーのロゴが映り込まぬよう配慮すべしとの要請までありました」(同)
[1/2ページ]