トランプ米大統領のもとで深まる「縁故資本主義」とは何か? アメリカ社会が「フェアではない」理由
2018年と19年に立て続けに墜落事故を起こしたボーイング社の最新鋭旅客機737MAX。
その事故の背景に鋭く迫ったのが、24年12月に発売されたノンフィクション『ボーイング 強欲の代償 連続墜落事故の闇を追う』だ。
同書の著者である朝日新聞経済部の江渕崇氏は、前のトランプ政権期と重なる17~21年、ニューヨーク特派員としてアメリカに駐在した。
事故の背景を追ううちに見えてきたのが、ボーイングが規制当局に近づき、安全審査を骨抜きにしていく「規制のとりこ」の構造だ。...