“経営が変質”した決定的な転機は「同業との合併」だった 最終赤字1.8兆円、米産業界の盟主・ボーイングはなぜ苦境に陥ったのか?
2025年1月28日、米ボーイングが24年12月期の決算を公表した。最終損益は118億2900万ドルの赤字。日本円にして約1.8兆円に上る巨額の赤字を計上した。赤字額はコロナ禍のさなかの20年12月期に次いで過去2番目の大きさで、最終赤字は6期連続となった。
なぜアメリカを代表する企業は未曽有の苦境に陥ったのか?
24年12月に発売されたノンフィクション『ボーイング 強欲の代償 連続墜落事故の闇を追う』では、18年と19年に起きた737MAX機の連続墜落事故の背景を追い、その原因となったボーイングの経営の変質に迫っている。...