1万円の会費を突き返され「メシでも食って帰ってください」 “主催者不明”の「玉木雄一郎を総理大臣にする会」設立総会を訪ねてみると
“お断りです”
「発起人」には、他に二人の実業家が名を連ねる。一人は「武田塾」創業者でユーチューブでも活動する林尚弘氏、もう一人は政治塾「日本政策学校」を運営する上田博和氏だ。
この「日本政策学校」の事務局、なぜか「総理大臣にする会」と所在地が全く同じなのである。
学校に問い合わせると、
「住所をお貸ししただけです。まだ会自体、しっかりできてないんじゃないですか。代表は知りません」
とこちらもまた逃げ口上。
体裁はどうあれ、とにかく玉木氏を担ぎたい――。“政界のキーマン”に近づく実業家たちの思惑が、そこに透けて見えるのだ。
玉木氏は「ありがたい」
かような状況で迎えた会の当日、様子を確かめるべく本誌(「週刊新潮」)記者が足を運んだ。
会場は300人程度が入る品川の貸し会議室だ。
まず受付で名刺を求められ差し出すと「メディアの方、特に週刊新潮はお断りです」と突っぱねられ、事前に支払った1万円を返金され、入場を拒まれた。しまいには「メシでも食って帰って下さい」とまで言い放ち、警戒感をあらわにするのだった。
入場待ちの列を眺めれば、派手なスーツをまとった実業家風の男たちや、若い女性、外国人など“政治資金パーティー”のイメージとはかけ離れた人ばかり。
2時間後、会を終え出てきた男性に聞くと、
「会場の半分くらいしか埋まっていませんでした。とはいえ玉木さんも登壇し、穏便に終わりましたよ」
その後、会場を去ろうとしていた玉木氏に、主催者について尋ねた。
「複数の実業家の方が世話人となって開催していただいたと認識しています。支援してくれるなら、個人でも団体でもありがたい」
訝し気にそう答えた。
かつて「売れない地下アイドル」と揶揄された国民民主党。今後は、もう少し“ファン”を選ぶべきかもしれない。