1万円の会費を突き返され「メシでも食って帰ってください」 “主催者不明”の「玉木雄一郎を総理大臣にする会」設立総会を訪ねてみると

国内 政治

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 3カ月の役職停止処分を経て復帰した国民民主党・玉木雄一郎代表(55)が、早くも奇怪な事態に直面している。玉木氏を「総理大臣に」とうたう催しの“主催者”が、一体誰か分からないというのだ。記者が実際に会を訪ねてみた。

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「いきなり“総理に”というのは飛躍している」

「玉木雄一郎を総理大臣にする会 設立総会」――。

 HPで玉木氏を「次世代のリーダー」と持ち上げるこの“政治資金パーティー”は、開催前から世間の耳目を引いていた。

 その理由は、派手な会の名前ばかりではない。

「発起人代表とされていたドトールコーヒー創業者の鳥羽(とりば)博道氏が“代表になった覚えがない。招待状も来ていない”と『Smart FLASH』の記事で関与を全否定したのです。同氏は昨年の都知事選で石丸伸二氏を熱心に支援しただけに、あり得る話に思えましたが……」(政治部記者)

 一体どういうことなのか。鳥羽氏本人が語る。

「勝手に名前を使ったことについて、発起人の一人、行徳哲男氏から謝罪を受けました。“応援してくれると勘違いした。ぜひ出席してほしい”と懇願されたけど、無理な話です。玉木氏は応援したいけど、いきなり“総理に”というのは、あまりに飛躍しています」

 むしろ疑義を呈すのだ。

実業家たちの思惑

 では真の顔役は、行徳氏ということだろうか。

 同氏は自己啓発セミナー「日本BE研究所」を主宰した人物。「感性を取り戻す訓練」として、ひたすら参加者を人格否定するスパルタな研修をかつて箱根山中で開催していたことで知られる。

 その行徳氏に問うと、

「すみません、僕は代表じゃありませんから……」

 曖昧な答えに終始した。

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