98歳で新作ドラマ放映! ギネスにも載ったプロデューサー・石井ふく子が明かす健康の秘訣とは
ギネスブックにも載っている世界最年長のテレビドラマプロデューサー・石井ふく子さん(98)の2年ぶりの新作が、TBS系で3月13日に放送された。「人生100年」を目の前にしてなお現役を続ける石井さんに、健康法とドラマ作りに対する情熱を話してもらった。
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ドラマプロデューサーになったのは1958年。それから67年が過ぎました。3月13日には、映画「男はつらいよ」の監督として知られる山田洋次さん(93)が脚本を書いてくださった新作「わが家は楽し」が放送されました。満足のいく仕上がりになったと思っています。
長く仕事ができているのは一にも二にも健康だから。私は仕事が好きですが、健康じゃなかったら、そうはいかないでしょう。
健康を保つために若い頃から心がけているのは、まず無理をしないこと。それと疲れないようにしています。だから仕事や用事がない限り、外出はしません。家にいます。
意外かもしれませんが、ウォーキングやジョギング、ストレッチの類いは一度もしたことがないんです。運動的なものでやるのは、家の中に置いてある足踏み健康器くらい。それも1日10分程度にとどめ、やはり疲れないように心がけています。
その代わり仕事などでいくら疲れていようが、昼寝をしたり、ゴロゴロと横になったりはしません。夜、しっかりと眠るためです。
そのかいあってか、毎晩9時には眠れて、朝は6時に目が覚めます。毎日そう。睡眠は大事ですから。
インスタント食品は食べない
食事には気を使っています。まず、やっぱり無理をしない。食べ過ぎないようにしています。
嫌いなものを無理に口にすることもありません。例えば、カレーみたいに匂いのきついものは子供の頃から苦手なので、一切食べません。
〈石井さんが嫌いなカレーは国民食とも呼ばれるが、体に良いか悪いかについては諸説ある。
まずカレーのスパイスの一つであるターメリックの成分、クルクミンには抗炎症作用があるとされ、動脈硬化など慢性的な炎症が関与する病気の予防にプラス効果があるとされている。肝機能の低下を防ぐともいわれている。
一方でカレーは高血糖を招きやすいとの指摘もある。カレーのルウには血糖値を上昇させる小麦粉が思ったよりたくさん使われているからだ。〉
私はずっと和食派です。父母が早くに亡くなり、祖父母に育てられた影響です。お年寄りは和食などさっぱりしたものを好みますからね。揚げ物はほとんど口にしません。
今はスーパーにどんなお総菜でも置いてあり、便利ですが、それを買うことはありません。インスタント食品を食べることもありません。そういったものがない時代に育ったせいか、今でも、なんとなくなじめないんです。
食材はちょっと奮発して良質のものを買います。たとえば海苔。良質の海苔は香りも食感も安価なものとは違いますが、なによりカルシウムなどのミネラルがたっぷり含まれているんです。値は張っても結局は健康に良いものを買うべきです。
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