赤ちゃんモデル→有名雑誌モデル→ドラマ主演に初写真集…順調すぎる25歳「まだ子どもと大人の境目」
家族が応募
デビューのきっかけは「赤ちゃんモデルに家族が応募したのが始まりだったようで、記憶がない頃から芸能界にいます(笑)」とのこと。その後も子役として活動していった。
「同じ事務所の、同い年くらいの子と会えるのでお仕事自体は楽しかったなと覚えています。幼稚園とは違うんだけど、友達にたくさん会える場所がもう一つあるような子ども時代でした」
子役として芝居やモデル業を続けつつ、16歳からは雑誌「Seventeen」専属モデルに選ばれ、21歳の2021年まで務めた。その後も「non-no」専属モデルとして活動している。
「初めて専属で選んでいただいたのが『Seventeen』だったので、ターニングポイントになりました。それまではモデルもお芝居も単発のお仕事ばかりでした」
俳優業でもこの頃、芝居の手ごたえを得ていく。
「中学生の頃、沢尻エリカさんが主演のドラマ『ファーストクラス』が好きでした。ファッション誌編集者の沢尻さんがイジメや嫉妬を乗り越えて出世していくお話なんですが、ドラマの中の権謀術数渦巻く様に興味がわいて、裏のある黒い役をやってみたくなりました。その少し後で阿部寛さんと天海祐希さんが主演された映画『愛妻家宮本』(2017年)に出演した時、遊川和彦監督が、細かな表現や感情の動きを私と一緒に考えてくれて、丁寧に指導してくれました。『お芝居って面白い』と実感できるようになった作品です」
念願かなって、2018年に19歳でつかんだ連続ドラマ初レギュラー「仮面ライダージオウ」でクールな悪役オーラに抜擢される。その後は役柄も広がっていきつつ、22年には結婚モキュメンタリー「私たち結婚しました4」に出演、2023年には「サブスク彼女」(朝日放送/DMM)で連続ドラマ初主演など、恋愛モノに縁がある。
「でも他にも定時制に通うシングルマザーの女の子の役をいただいたり……バラエティ豊かな役をいただけるのはうれしいですし、ナチュラルな立ち振る舞いで『この人、本当にいそう』と思ってもらえるように努めています」
昨年には初めてのソロ写真集『透(ひかり)』を12月に発売したばかり。「子どもではないんですが、精神的にも一人前の大人になっているかというと、違うかも」という25歳での表情を多角的に撮った。
「まだ子どもと大人の境目にいるのかなと思います。10代の頃に思っていた大人のイメージになっているかというと、まだまだですね。だからこの時期ならではの私を撮っていただきました。目標を立てるのは苦手なのですが、今やってみたい役がどんどんもらえているので、年を重ねても何でもできる役者になりたいですね」
0歳から芸能界にいる人生だが、「意外と普通です(笑)。学校も普通でしたし、芸能ではないお仕事をしている友達もたくさんいます」と自然体で生きてきた。その飾らない明るさが、恋愛ドラマで人々の共感を呼ぶのかもしれない。