「超エリートだったが、不登校になり30年間無職生活」 大津タワマン夫婦殺傷、50歳長男の変貌 「高校3年時に“壊れた”」

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超エリートコースを歩んだが……

 この、長く暮らした戸建てが容疑者の“実家”である。指名手配時の自宅アパートからもそれほど離れていない。つまり、比叡山坂本駅周辺は容疑者にとってもともと土地勘のある地域だ。

「戸建てでは安三さんと奥さん、長男の真と妹の4人暮らしでした。小さい頃出来が良かった真は、地元で超エリートとされる県立膳所(ぜぜ)高校へと進みます。ところが高校3年時に“壊れた”。不登校になり、足音がうるさいと言っては妹の髪をつかんで引きずり回し、家のなかで暴れるようになりました」

 変貌したきっかけは定かではないが、

「以来三十数年、真は大学進学も就職もしなかった。戸建てでは、真が働かないのを安三さんが強い口調で責めることもあったといいます。けっきょく真も納得の上で距離を置くことにし、20年ほど前、夫婦だけでタワマンに移ったのです」

 親戚内ではこうしたあつれきは知られていなかった、と親族の一人が明かす。

「安三さんも奥さんも、いつもニコニコして穏やかな人でした。ですがその表情には出さない闇を胸に抱え続けていたんです。本当にかわいそうでなりません」

 凶行に及んだ元エリートはいま、どこでなにをしているのか。

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