「シャンパン代が…」「姉の彼氏が売掛けを残して…」高田馬場刺殺事件は「新幹線通い」から始まった 容疑者が迷い込んだ“ATM無心地獄”
返済されたのはたった3万円
「姉が使えると思ったのか、最後の方は『姉が妊娠して中絶費用が必要』という要求もあったようです。怒涛の無心が続くうちに高野容疑者の貯金は底をつき、消費者金融2社から100万円を借りなければならなくなる羽目に。最後に95万円の大金を一度に振り込み、力尽きた。それでも佐藤さんはさらに50万円貸して欲しいと頼んできたんだとか。そうして、およそ2カ月続いた“無心地獄”は終わりました」(同)
だがその後、高野容疑者が返済を求めると佐藤さんはのらりくらり逃げ続けるようになったというのだ。
「返済されたのは1度きりでたったの3万円だったそうです。その振り込みがあった半年後には連絡が取れなくなった」(同)
怒った高野容疑者は24年8月、これまで貸し付けた計約255万円の返済を求め宇都宮地方裁判所に佐藤さんを提訴。結局、佐藤さんは一度も裁判に出頭しないまま、原告側勝訴で裁判は終わった。
「しかし、佐藤さんは裁判所の命令を無視し続けた。一向に返済されないまま配信活動を継続していた佐藤さんに高野容疑者は恨みを募らせ、今回の凶行に走ってしまったのです」(同)
高野容疑者は逮捕後の取り調べで、なぜ事件を起こしたか、淡々と供述しているという。
無論、金銭トラブルの原因が、高野容疑者が主張するように被害者側にあったとしても、尊い命まで奪う理由にはなり得ない。
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