山手線一周ライブ配信が招いた悲劇…「最上あい」さん謎企画の背景にあったライバー事情【高田馬場刺殺事件】
男性配信者と女性配信者、より稼げるのはどっち?
逮捕された高野健一容疑者(42)は、佐藤さんに「多い時で月に10万円ほど投げ銭をした」と供述しているという。佐藤さんのフォロワー数は2600人を超えており、「ホワイト」からはじまり10段階に分けられる「配信者グレード」では最高位にあたる「プラチナプラス」だった。グレードは配信者の受け取った課金額、すなわち「投げ銭」の合計額によってランクアップしていく。彼女が得た投げ銭額の大きさを物語っている。
「彼女のフォロワー数である2600人は、配信者全体で見ると“中の下”ぐらい。それでも、それぐらいのフォロワーがいて、プラチナプラスの実績があるということは、月に100万円ぐらいは稼げていたんじゃないかなと思います」(まさやん氏)
投げ銭は、配信アプリ内の「アイテム」を介して行われる。
「1番安いアイテムは160円からあり、最高額のアイテムは“ビッグバン”というやつで、1万5000円します。ビッグバンは同時に10個まで投げられるので、投げ銭の一撃最高額は15万円ということになりますが、さすがに僕も経験がないですね……」(同)
もらった投げ銭のうち、配信者の取り分は「42%ぐらい」とのこと。残りは運営会社の収益になる。つまり、月に100万円の収入を得られていたのだとすれば、視聴者の投げ銭は月200万円を超えていたことになる。
「トップクラスの男性配信者はファンの数が多い。1回の額が小さくても広く浅く投げ銭を集められる人が多い印象です。対して、女性はいわゆる“ガチ恋”のファンを1人でも見つけられると、それで一気に投げ銭額が増えることも多いですね」(同)
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