路地裏へ引きずり込まれる女性、腹に撃たれた「ダムダム弾」を麻酔ナシで摘出…昭和の二枚目スター「宝田明」さんが語っていた終戦後の満洲国
過酷な人生を強いられた世代として
2022年3月14日、肺炎のため死去した俳優の宝田明さん(享年87)。宝田さんはその前年、コロナ禍の真っ只中に応じた「週刊新潮」のインタビューでこう語っていた。
「僕と同じ昭和1桁生まれの方々は、新型コロナウイルスの感染率が高いと言われ、実際に、耐え難きを耐えながら自重を続けていると思います。この世代は誰もが戦争を経験し、過酷な人生を強いられました。それだけに、いまがどれだけ辛かろうと、この新たな困難も乗り越えてもらいたいと願っています」
宝田さんは満洲国で多感な少年期を過ごし、その胸には戦争に翻弄された日々の記憶が深く刻まれている。...