違法駐車で逮捕された「元時津風親方」が“新ビジネス”を画策していた! 「インバウンド向けの施設を開業しようと」

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 たび重なる処分を受け、角界を追放された元時津風親方(51)=本名・坂本正博=が、またもや不祥事を起こした。偽の駐車禁止除外標章を使用した疑いで2月26日、警視庁に逮捕されたのだ。ちょうど、あるビジネスを始めようとしていた矢先の出来事だった。

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“ニセ標章”を継続的に使用

 今回の事件は極めて悪質だった。

「元時津風親方は知人から標章を借り、カラーコピーした偽物を使用していたそうです。この標章は歩行が困難な障害者に交付され、掲げておけば駐車禁止の取り締まりを免除されるというもの。彼は少くとも昨年7月以降、複数枚のニセ標章を継続的に使用していたとみられています。親方時代から常に移動は車だったそうで、どこでもタダで駐車したいと犯行に及んだのでしょう」(社会部記者)

 彼が最初に不祥事を起こしたのは、かれこれ15年ほど前。

「幕内力士の時津海だった2007年、時津風部屋内の“かわいがり”で新弟子が亡くなった事件を受けて急きょ、先代から名跡を継ぐことになりました。時津風親方となった3年後、野球賭博事件に関わったとして階級降格処分を受けたのです」(大相撲担当記者)

 その後、コロナ禍で親方廃業を余儀なくされた。

「不要不急の外出が禁じられていた中、20年9月にゴルフ旅行をしていたのが明るみに出て、階級降格処分を受けました。さらに、21年の1月場所中に雀荘などに繰り返し出入りしていたことが『週刊文春』で報じられてしまった。結果、退職勧告の懲戒処分を受け、相撲協会を去りました。指導者としての力量はいまひとつで、ズボラな人だという評判でしたね」(同)

人柄は悪くない

 元時津風親方は、長崎県五島市の農家に生まれた。東京農業大学の相撲部を経て時津風部屋に入門し、1996年の3月場所で初土俵を踏んだ。

「現役時代、最高位は東前頭3枚目で三役には上がれませんでしたが、技能賞を4回も獲得しています。右四つで左上手を取って出し投げるなど、横から攻めるのが得意なテクニシャンだった一方で、華やかさには欠けました」(前出の大相撲担当記者)

 さる元力士によれば、

「人柄は決して悪くはありません。角界では若い衆のあいさつを無視する偉そうな親方や関取も多いのですが、あの人はそんなことはしませんでした。誰にでも愛想よく優しい声で“頑張ってるか?”なんて言っていました」

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