ドイツは「トランプショック」に対応できるか 「債務ブレーキ」ついに改正なら通貨ユーロが危機に晒される可能性

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ついに「債務ブレーキ」改正へ

 ドイツ連邦議会(下院)選挙で第1党となったキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は3月8日、社会民主党(SPD)と連立政権樹立に向けて正式交渉に入ると発表した。

 欧州とトランプ米政権との溝が深まっており、CDUのフリードリヒ・メルツ党首は4月20日の復活祭までに連立政権を発足させたい考えだ。

 次期首相への就任が有力視されるメルツ氏は、CDU・CSUとSPDの議員連盟が3月13日までに、国内総生産(GDP)比1%を超える防衛費を「債務ブレーキ」の対象から外す内容のドイツ基本法(憲法に相当)改正案を連邦議会に提出するとの方針を明らかにしている。...

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