「朝青龍が“みのさんには勝てない”と語るほどの酒豪」 みのもんたさんの“豪快伝説”について徳光和夫が明かす【追悼】

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平日は家業、土日に生放送

 もっとも、二つ目の転機は思いのほか早く到来する。文化放送退社の翌年、「プロ野球ニュース」(フジテレビ系)で土・日曜のキャスターを打診されたのだ。

 元フジテレビスポーツ局プロ野球担当部長の高島二六氏(83)が語る。

「当時、平日は家業の水道会社でも働いていたのに、土日に生放送なんですから、普通だったら断りますよ。でも、みのさんはタフだから」

 83年に始まった同局の特別番組「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」は当初、雨天で試合が行われなかった日のための穴埋め企画として生まれたという。

「みのさんのナレーションによって大人気番組になりましたよね。場面に応じて誇張したり、選手の心の声を勝手にせりふにして、エンターテインメントにしちゃう。試合中のなんてことのないシーンに、見世物としての価値を与える、というのかな。あれは、普通のアナウンサーにはできない芸当だと思います」(同)

 後編【「毎週1000万円、1年で30億円以上稼いだ」 みのもんたさんの黄金時代を支えた妻との秘話 「密会が報じられると“独身女性に謝りなさい”と一喝」】では、みのさんの黄金時代のエピソードについて振り返るとともに、妻の死と息子の逮捕というみのさんを襲った二つの不幸について報じている。

週刊新潮 2025年3月13日号掲載

特集「享年80 さらば みのもんた 酒と仕事と女に捧げた世界一忙しい『司会者人生』」より

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