「朝青龍が“みのさんには勝てない”と語るほどの酒豪」 みのもんたさんの“豪快伝説”について徳光和夫が明かす【追悼】

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「僕のほうが先輩だけど、彼が全部先に払ってしまう」

【全2回(前編/後編)の前編】

 タレント・みのもんたさんが3月1日、80歳で死去した。1月中旬に東京都内の焼き肉店で肉をのどに詰まらせて救急搬送され、一時、意識不明の状態だったという。朝と昼の帯番組を独占してテレビ界の頂点に立った男は、いかにしてその人生を酒と仕事と女に捧げたのか。

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 みのさんの訃報を受けて、芸能界の名だたる面々がその死を悼み、悲嘆に暮れた。立教大学「放送研究会」の先輩後輩の間柄で、フリーアナウンサーの徳光和夫氏(84)もその一人だ。

「今、断片的に彼との思い出が頭の中に浮かんできます。まるで、喋る人間機関車みたいでした。今後、同時に朝と昼の帯番組の司会をやる人間なんて、まず出てこないでしょう」

 朝昼の活動場所がテレビ局ならば、夜は銀座が定石だった。

「銀座の“檀家回り”は大好きでしたから。1軒のお店の滞在時間は30分ほど。1日でだいたい4軒くらい回ったのかな。僕のほうが先輩だし、おごってもらうわけにもいかないから払おうとするのですが、彼が全部先に払ってしまう。僕もギャンブルにはずいぶんとお金を費やしたけど、銀座で使っていればもうちょっと認められたかな」(同)

 徳光氏が笑って言う。

朝青龍が「みのさんには勝てません」と語るほどの酒豪

 一方、

「たまにお酒で挑戦状を突き付ける人がいましてね」

 と証言するのは、日本テレビでみのさんの看板番組のチーフプロデューサーを務めた白石重昭氏(80)である。

「みのちゃんはクラッシュ・アイスをグラスいっぱいに入れて、そこにニッカの鶴を注ぐ飲み方が大好き。結果、つぶれた挑戦者を何人も見ています」(同)

 対戦相手にはあの平成の大横綱もいた。別の日テレ関係者の話。

「彼はよく朝青龍(44)を飲み負かしたと自慢していました。ある席で朝青龍と一緒になった際、“あの話は本当なのか”と尋ねると“みのさんには勝てません”と大きな体を小さくしていましたよ」

 気になるのは飲み代だ。

「スタッフや共演者を引き連れるので、1軒あたり50万~60万円くらいはかかります。しかも一晩に何軒も行くから、合計の会計額はとんでもないことになっていたと思います。全部、彼が支払ってくれていました」(白石氏)

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