初めて異性として意識したのは“意外な瞬間” 25歳女性が「きょうだいみたいな感覚だった」幼なじみと結婚することになったワケ

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「結婚する?」の一言で

 22年5月、居酒屋で話していて「仲良くいるために努力を惜しまない」という考えが一致。彼女の方から「合うね。それなら結婚する?」。Yさんも「結婚する?」と返し、長年の友人関係からステップアップして交際がスタート。ヒカリさんはすぐ両親に報告し、とても喜ばれたという。

 昨年7月、山梨の西湖へ出かけた。出発前、「今日は遠出をするよ」と宣言したYさんにビビッときたヒカリさんは、いったん家に帰って着替えてからデートへ。食事中も彼の緊張が手に取るように分かった。「富士山がきれいに見えるところがあるから」と車で向かうと、雲に覆われた空がにわかに晴れ、二重の虹がかかった。車内で彼はささやくように「結婚してください」。ヒカリさんはうなずき、指輪とバラの花束を受け取った。

「仲良くいるために努力を惜しまない」新婚生活

 小さなことでも感謝を言葉で伝えるなど互いに「仲良くいるために努力を惜しまない」新婚生活が始まった。

「自分を理解してくれている人がそばにいると、物事を冷静に俯瞰できる。学生時代は怒りを曲作りのパワーにしていたけれど、精神の穏やかさで優しい曲を作れるようになりました」

 とはヒカリさん。家庭という帰る場所を得たからこそ音楽活動では「冒険したい」とも。4月1日にデジタルシングル「缶チューハイ」がリリース、13日には東京・下北沢でのライブも予定している。新たな「犬塚ヒカリ」を聴かせてくれるか。

週刊新潮 2025年3月13日号掲載

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