選挙の神様「藤川晋之助氏」死去 「彼は政治を甘くみている」…後見人を務めた石丸伸二氏に“苦言”を呈していた

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レッテル貼りはいかがなものか

 石丸氏が掲げる「政治屋の一掃」というスローガンについても、

「都議会には一生懸命やっている議員だっているわけです。それなのに、まるで石丸君の新党だけが正義であって、他は党派性にとらわれた旧態依然とした利権政治家だというようなレッテルを貼るのは、いかがなものかと思います」

 新党の行く末については、

「会見後、多くのメディアで報じられており、注目度は高い。一定の票は集めると思います。ただし、仮に10から15の議席を獲得したところで、新人たちがいきなり活躍するなんて難しい。都政の知識や経験がなければ、役人にうまくあしらわれるだけです。普通は2~3期目から、きちんと仕事ができるようになるもの。それなのに、2期8年が上限でいいのでしょうか。政治を甘く見ていると思いますね」

お礼の言葉もない

 藤川氏の他にも、石丸氏のもとを離れた人はいるといい、

「前回、熱心に応援してくださった方々が“お礼の言葉もない”と、離れてしまう現象が起きています。次回はどれだけのボランティアが、再び集まるでしょうか。また、石丸君を応援してくださった方々の目には、新党の個々の候補予定者はどう映るのでしょうか」

 そして最後に言い残した。

「石丸君に理念や政策があれば、応援したかった。でも、もはや彼には、自分は必要ないと思うのです。きっと僕は“古い”ということですからね」

 一方の石丸氏は、死去の一報が流れた後、Xでこうポストした。

「訃報に実感が湧きません。まだLINEがふと届きそうな気がします。都知事選を振り返って“楽しかった”と言って頂いたのが一番嬉しい言葉でした。藤川さん、本当にありがとうございました」

 藤川氏の「苦言」は届いているのだろうか。

デイリー新潮編集部

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