「笑おうにも顔がまったく動かせなくなり…」 帯状疱疹の恐怖体験をフリーアナ・早坂まき子が明かす

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「心配なのは“打ち控え”」

 とはいえ、最も注意すべきは、今回の定期接種で国の公的補助(※額は地域によって異なる)を受けられるのは原則「65歳」だけに限定される点だ。25年度から5年間は、経過措置として年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方と、25年度のみ100歳以上の方が対象。高齢者全員が補助の対象とはならない。

 中野皮膚科クリニック院長の松尾光馬氏によれば、

「心配なのは国の定期接種の対象年齢にならない方が、もったいないからと“打ち控え”しないかということです。例えば60歳の人が、あと5年我慢してしまう事態が懸念されます。自分の健康を考えて適切な時期に接種をしていただければ」

 国の予算不足で、斯様に複雑な仕組みとなったとの指摘もある。頼りないお上はアテにせず、自己防衛に努める他なさそうなのだ。

 前編【「成人の9割が、帯状疱疹の原因となるウイルスを持っている」 恐ろしい帯状疱疹について専門家が警鐘 「一生苦しむケースも」】では、帯状疱疹の恐ろしさと、早期に病院にかかる重要性などについて詳しく報じている。

2025年3月6日号掲載

特集「恐ろしい『帯状疱疹』完全対策 4月から65歳以上ワクチン定期接種開始」より

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