センバツ一強「横浜」を脅かす…東洋大姫路でも健大高崎でもない「ダークホース」6校とは
指揮を執るのは新庄剛志監督と高校の同期
ここまで伏兵候補として、滋賀学園、東海大札幌、花巻東、エナジックスポーツ、至学館の5校の名前を挙げた。最後は甲子園で優勝経験のある西日本短大付(福岡)を挙げておきたい。
エース森尾和貴擁する西日本短大付が全国制覇を遂げたのは1992年の夏の大会。その後も夏の大会には何度か出場しているが、センバツは1987年以来、実に38年ぶり2度目となる。
指揮を執る西村慎太郎監督は、OBの新庄剛志日本ハム監督と同期の間柄だ。昨夏の甲子園3回戦(京都国際戦)に、新庄監督が応援に駆け付け話題となった。
新チームは昨夏の甲子園出場もあって発足がやや遅れたが、秋の県大会を優勝。九州大会でも4強入りを果たし、2季連続出場にこぎつけた。
エース中野琉碧を中心に甲子園経験のある選手も多く、初戦で対峙する難敵の大垣日大を破れば、1992年夏の再現を見せてくれるかもしれない。
「横浜一強」ムードが漂う今大会だが、あくまでも高校生同士の戦い。旋風を巻き起こす可能性は名前を挙げた6校以外にも当然あるだろう。実力伯仲の好ゲームの連続で大会を盛り上げてもらいたい。
※新チームの勝敗、成績等は『第97回選抜高校野球大会完全ガイド(週刊ベースボール別冊春季号)』(ベースボール・マガジン社)を参照。
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