「ポイントは“金目の紙”」 プロが教える「実家片づけ」四つのルール キッチンを一番先に奇麗にする理由とは

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4種類に分類

 そしてファイリングする時の重要なポイントは、次の4種類に分類することです。

・「マネー」(通帳、保険の証書、住宅ローンなどの返済予定明細表など)

・「暮らし」(パスポート、印鑑登録証明書、緊急連絡先など)

・「健康」(保険証、診察券、自治体から届くワクチン接種の申し込み書など)

・「未処理」(後で判断したい紙、家族に判断を仰ぎたい紙など)

 私は15年近く片づけアドバイザーとして活動してきましたが、いろいろ試した結果、この四つに収斂(しゅうれん)しました。初めは重要度によって分類することも試したのですが、「どれも重要といえば重要だよな……」と、なかなか分けにくく、たどり着いた「実家片づけにおける紙のベスト分類法」がこの4分類なのです。

 こうして、お金と日々の生活に重要な書類を整理でき、紙片づけも終われば、親も子どもも安心に過ごせる「幸せな実家片づけ」の完了です。

 自分自身、片づけが苦手なのに、実家の片づけなんてできるのだろうか……。そんな不安を覚えている方も安心してください。実家片づけをすることによって、家の中に「不要なモノ」がこんなにあるのかということに気付き、自分の家の片づけにも生かすことができるからです。この点でも、「親子双方に得しかない」のが実家片づけなのです。

 関連記事【「実家片づけ」で子どもが親に言ってはいけない“三大禁句”とは? 散らかった家に住む親に片づけを納得させる方法】では、親が元気なうちにやっておくべき実家片づけの重要性と、その際に親にかけてはいけない“三大禁句”について紹介している。

石阪京子(いしざかきょうこ)
片づけアドバイザー。宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーの資格も持ち、1500軒以上の家の片づけ指導をしてきた。片づけ専門家としてNHK「あさイチ」などのテレビ番組にも出演。昨年8月に『実家片付け―「介護」「看取り「相続」の不安が消える!』(ダイヤモンド社)を出版。同作を含む「片づけシリーズ3部作」が計17万部を超えるベストセラーに。

週刊新潮 2025年3月6日号掲載

特別読物「ポイントは『モノ』だけではなく『金目の紙』 プロが教える『実家片づけ』4則」より

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