「不動産事業は伸びしろがあると思うんだ」 みのもんたさんが晩年に熱く語った「経営者」としての“野望”

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 3月1日に死去したタレントのみのもんたさん。テレビ引退後は「静かな隠居生活」を送っていたイメージも持たれているが、実は自身が経営に関わる会社ではエネルギッシュに働き、“野望”を語る姿があった。

 ***

 2021年の暮れ、華やかなテレビの舞台から姿を消して1年も経たない頃のこと。

「今も元気に仕事してますよ。今日も昼から会社に出て、若い連中と事業の話をしてきたんだ」

 そう「週刊新潮」に明かしていたみのもんたさん。テレビ番組のイメージが強い一方で、父親が創業した水道メーター会社・ニッコクの会長という一面も持ち合わせていた。

「テレビのレギュラーは全部終わりましたが、会社の事業はまだまだ頑張りたいですね。不動産部門を強化していきたいと思ってるんですよ。(土地を所有している)鎌倉は良いところだし、伸びしろもあると僕は思うんだけどね」

 そしてこんな“野望”も。

「自分がいくつまで生きるのか、生きてる間に何を残そうかと考えると、お金を残してもしょうがないし、土地だけ残してもしょうがないなって。だったら、持ってる土地の上にディズニーランドでもつくってあげた方が、残る人が楽しめるでしょう。だから持ってる土地を有効活用したいと思ってるんです。何か大きいこともできたらなってね」

 最愛の妻に先立たれ、レギュラー番組をすべて降板。「さぞ寂しい晩年を……」と想像していた向きも少なくないかもしれないが、そこには“別の舞台”でエネルギッシュに生きる姿があった。

酒は人生そのもの

 酒豪として一面も相変わらずだった。パーキンソン病を患い、闘病中の身でもあったのだが、

「朝のうちに4000歩ほど歩いたら、糠漬けと一緒にビール2缶飲んで出社するんだ。昼食は会社で軽く食べて、5時過ぎに帰宅してまた飲む。最初はビールで、それから日本酒で一杯、ウイスキーで一杯、焼酎で一杯……。日本酒はひやで、ウイスキーと焼酎はオンザロックだね。酒は生きがいであり友達。量は全然減ってませんよ」

 24年の「デイリー新潮」のインタビューにはこうも話していた。

「笑いや怒りの味もあれば、涙や溜息の味もある。『酒は涙か溜息か』なんて言うけど、どっと疲れたときにホッと一息つけたり、大きく吸い込んだ息を吐くことで憂さが晴れたり、そんな溜息の先には、人生の裏側が見えたり。やっぱり、人生そのものなんだよね、酒って」

 それでも「肝機能の障害もないし、血糖値は安定していて、膵臓も元気」というから驚きだ。

 晩年のみのもんたさんの「酒論」については、【男性は中瓶2本…厚労省「飲酒ガイドライン」にみのもんたの感想「酒量は気持ちで量るもの」】で詳しく報じている。

次ページ:葬式は「あけてびっくり玉手箱」に

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。