「過激派による葬列妨害が」「政府が頭を抱えたのはブッシュ大統領の席次」 皇室担当記者が見た昭和天皇「大喪の礼」全内幕
平成元年2月24日、崩御した昭和天皇の「大喪の礼」が執り行われた。空前絶後の規模となった式典が開催されるまで、「政教分離」の原則や参列者の席次を巡ってかんかんがくがくの議論が沸き起こる。「昭和の終焉(しゅうえん)」を実感させた葬儀の内幕を、当時の皇室担当記者・斉藤勝久が振り返る。
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昭和天皇は昭和64年(1989年)1月7日、87歳で亡くなった。それから49日目に行われた葬儀「大喪の礼」は、164カ国の元首らが参列する史上最大規模の葬礼となる。...