みのもんたさんが晩年見せていた”寂しげな表情”の裏側 妻との別れ、次男の逮捕… 「愛妻弁当」を嬉しそうに自慢する”全盛期”の姿も【貴重写真】

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 今月1日、昭和と平成を駆け抜けた名司会者、みのもんたさん(本名・御法川法男)が亡くなった。享年80。テレビ界の頂点に立ちながらも、順風満帆とはいかなかったその生涯とは――。

 ***

“世界一忙しい司会者”を支えた愛妻弁当

 番組収録を終えて楽屋で弁当を広げて見せるのは、1999年、「FOCUS」の取材に応じた、“おもいッきり元気”な頃のみのさん。

 当時、人気番組「おもいッきりテレビ」(日テレ系)の司会者として多忙な日々を過ごしていた彼は、そんな自身の健康の支えとなっているのが、妻の作る弁当だと打ち明けている。

「うまそうでしょう。でもただの弁当じゃないんだよ。ボクは糖尿病で血糖値が高いから、カロリー計算をして作ってもらってるんだ」

 エビのすり身のしし唐詰め、玉子焼き、焼き鮭、柚子の器のなます和え……。随分と手の込んだ弁当だが、妻は毎日中身の違ったものを作ってくれるとも語り、弁当自慢というより、まるで妻の自慢をしたかったかのよう。

 54歳。まだまだ脂が乗り続けている最中の姿である。

次男の逮捕で憂き目に

 全盛期は、帯番組の「朝ズバッ!」(TBS系)、「おもいッきりテレビ」を含めて週に16本に出演。2006年と08年には「1週間で最も長く生放送に出演する司会者」としてギネス記録に認定されるなど、精力的に活動していたみのさん。だが、12年、妻に先立たれると、その翌年には、次男が窃盗未遂の容疑で警視庁に逮捕されてしまった。

 次男逮捕の2日後、みのさんは、神奈川県鎌倉市の自宅前で、報道陣を前に番組出演の自粛を発表。目には、うっすらと涙を浮かべながら、明智光秀の三女、細川ガラシャの辞世の句を引き合いに、

「判断を間違うと『(散りぬべき時知りてこそ)世の中の 花も花なれ 人も人なれ』といった心境ですね」

 と語り、報道系の番組2本の自粛を決めたという。その一方でバラエティー番組は出演を継続するとした判断が、世間から批判を浴びることとなり、結果的に1カ月後には報道番組を降板することになった。

次ページ:華やかな会場で見せた“表情”

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。