「愛子さまの自然なほほ笑みと異なり…」 悠仁さまの成年会見を識者はどう見たか 「国民がほほ笑ましく思えるお答えがあってもよかった」との声も

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五つの質問

【全2回(前編/後編)の前編】

 次代のお世継ぎであられる秋篠宮家の長男・悠仁さまがさる3日、初めての記者会見に臨まれた。昨年9月のご成年を受けて行われたもので、象徴天皇のあり方から結婚観まで幅広くお答えになったのだが、一方で正式に成年皇族となられる儀式は9月にずれ込み……。
 
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 寒の戻りで東京に雪がちらついた3日の昼下がり。悠仁さまは午後2時から、赤坂御用地にある赤坂東邸で会見に臨まれていた。宮内庁担当記者が言う。

「これまで行事ご出席の際や高校ご入学時の取材など、お声を発せられる場面はありましたが、今回のように長時間、まとまったお話を伺うのは初めての機会となりました。会見に先立ち、記者会はあらかじめ五つの質問をお渡ししており、当日はどのようにお言葉を切り出されるのか、大いに注目されました」

 その質問は大別して「成年皇族としての抱負と皇室のあり方」「ご自身の性格」「将来の留学や結婚観」「学生生活」「ご家族について」であった。

「会見場で記者会と向き合われた際には『緊張しております』と仰って場を和ませた悠仁さまは、最初の質問にお答えになる前に、岩手県などで広がる山林火災を案じられるお言葉を述べられました。これは2022年3月、やはり成年会見の冒頭で愛子さまが、その前日に起きた地震で亡くなった被災者の遺族にお見舞いを述べられた場面を彷彿とさせました」(同)

愛子さまとの違いは

 会見は時間にしておよそ30分。悠仁さまは終始、メモをご覧になることもなく、3年前の愛子さまと同じように会場全体に目を配られながらお言葉を述べられていた。

 ハリウッド大学院大学の佐藤綾子特任教授(パフォーマンス学)が言う。

「これだけの内容を記憶され、メモなしで臨まれたことに驚きました。通常、使い慣れていない単語を口にする際には詰まったりするものですが、会見ではそれが見られなかった。完璧に覚えるまで繰り返し口にされ、滑らかになるまで練習なさったのだと思います。また所作についても、政治家などは答弁の際に緊張して唇をなめたりしますが、そうした無駄な動きが一切ありませんでした。鏡をご覧になりながらリハーサルなさったことでしょう」

 目や口の動きについても、

「悠仁さまは折に触れて会場の左右に視線を動かされていましたが、これは愛子さまもなさっていた“視線のデリバリー”というものです。もっとも、ご性格の違いによるものでしょうか、愛子さまはほほ笑んでいた場面が多くありましたが、悠仁さまには、今回緊張されたために“自然に湧き上がるほほ笑み”がなかったように感じました。それが逆に初々しく、好感が伝わりました」(同)

 悠仁さまはお話しされている途中で、

「両サイドの口角をちょっと上げてほほ笑んでいるような口の形をされていましたが、これは“社会的笑い”と呼ばれる、場面に応じて作られるものです。あるいは愛子さまの会見をご覧になって勉強されたのかもしれませんが、自然なほほ笑みとは意図してできるものではありません。言い換えれば、それだけ緊張なさっていたともいえます」(同)

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