井端ジャパン「20歳の日米ハーフ右腕」をサプライズ招集も…最年長「30歳の長距離砲」が“連覇のキーマン”とされる理由
カギを握るのは阪神勢?
投手陣全体で言えば、井端監督は国内組では2人の投手に注目している。一人は西武の今井達也(26)。今井はペナントレースでの登板は先発だが、5日のオランダ戦では6回からリリーフで登板し、150キロ台後半を連発するなど、普段とは違う投球スタイルを見せ“力勝負”に出た。「強いボールを投げられる投手」を欲する指揮官の要望に応えたもので、WBC本番は「先発は主に日本人メジャーリーガーで、国内組は救援」のスタイルになりそうだ。
「密かに期待しているのが、広島の常広羽也斗(23)です。昨年3月の欧州代表との強化試合で、当時大学生だった宗山塁(22=楽天)、金丸夢斗(22=中日)、中村優斗(22=ヤクルト)、西川史礁(21=千葉ロッテ)の4人が侍ジャパンのメンバーに選ばれました。この時点で、常広を推す声が井端監督以外からも出ていました。今季、ケガもなく、ペナントレースを乗り切れば、WBC招集の可能性はかなり高いです。先発して130球以上を投げても、スピードが落ちないところが評価されています」(前出・関係者)
こうしたメンバー選考の舞台裏を聞いていると、侍ジャパンのメンバーは大きく入れ替わりそうだ。また、井端監督が温めている構想の一つに4番に佐藤を置く新打順案もある。佐藤の長打力に魅力を感じているからだが、プラス材料は他にもある。大山、村上、岡本、牧秀悟らでクリーンアップを編成できれば、大谷をドジャースと同じ1番で起用することも可能となる。
大山を呼び戻したこともそうだが、侍ジャパンの連覇のカギは阪神勢が握っているのかもしれない。