「カンニング竹山が寝ている!」騒動で再燃した「ワイプ」不要論 “VTRの邪魔”との声も根強く

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竹山もワイプ嫌い

《「ただ、それは一番いい場面では入れなかった。最近よく見るワイプは一番いい場面で入れているけれど、あれは間違いだと思うんです。ストーリー上、邪魔にならない、むしろ、画面のダレてくるところに僕は入れていたんです。現場でちゃんと見ていますよというアリバイとしてね」》(前掲書)

 それが今では“ワイプ芸”とまで呼ばれるほど増えた。

「ワイプのメリットは、出演者にとっては画面に映る時間が増え、出演をアピールができることです。また、笑うVTRなのか、感動的なVTRなのか、出演者を通じて視聴者の感情を誘導し、2倍、おいしくなることもあるんです」

 VTRを見てどう感じようと、こちらの勝手だ。そもそも誘導しないと思いが伝わらないようなVTR作りがお粗末なのではないか。

「その点で“ワイプの抜かれ方が上手い”と言われるのがマツコ・デラックスさんです。面白いものへの笑いのリアクションが上手く、ワイプ内でのツッコミも画になり、つまらないものにはつまらないリアクションが面白くなるなど、ワイプ内での喜怒哀楽がしっかり芸になっています。もっとも、彼女がワイプ芸を披露するのは自分がMCの番組なので、ワイプタレントには入らないかもしれませんが」

 そのマツコと「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日)でコンビを組む有吉弘行はワイプが嫌いという。

「ワイプで心ないリアクションを求められることに『詐欺師の片棒を担いでいるみたい』と番組内で言っていました。また、明石家さんまさんはじめカンニング竹山さんもワイプが嫌いと言っています」

 2023年3月放送の「あちこちオードリー」(テレビ東京)に出演した竹山は、ワイプについてこう語っていた。

竹山:ワイプは、昔、ベッキーくらいの時代にいろいろともてはやされていたけど、今、ワイプでいろいろやっている奴、鼻につくよ。テレビを見ていて邪魔にならない?

 そして最後にこう締めた。

竹山:(ワイプではなく)VTRを見せろ!

 その通り。もっとも、彼は前出の「ドリフ伝説コントBEST20!」のゲストの一人でもあった。なかなか思い通りにはいかないものだ。

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