「雅子皇后はスペイン王妃と“親友”で、ご訪問を望まれていたが…」 現在のご体調と、モンゴルを公式訪問されることになった舞台裏

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佳子さまがブラジル訪問なさることになった背景

【前後編の後編/前編からの続き】

 天皇陛下は2月23日、65歳のお誕生日を迎えられた。これに先立ち行われた記者会見では戦後80年という節目にあたっての思いを述べられるとともに、ご家族の近況にも言及されていた。そこでは雅子皇后にまつわる“あの文言”がなくなっていたというのだが……。

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 前編【天皇陛下のお誕生日会見から消えた“ある言葉” 「皇后さまのご体調は、いぜん一進一退を繰り返しているのが現状」】では、天皇陛下のお誕生日会見で見られた“ある変化”と雅子皇后の現在のご体調について報じた。

 雅子皇后のコンディションは、先に控える外国ご訪問にも影響を及ぼしているという。

「両陛下は、7月前半にモンゴルを公式訪問される予定です。一方で秋篠宮家の佳子さまも、6月にブラジルを訪問なさる方向で調整が進んでいます。今年は日本とブラジルの国交樹立から130年という節目の年。ご訪問に先立ち3月には、国家元首であるルーラ大統領が国賓として来日する。佳子さまのご訪問は、その答礼でもあるのです」(宮内庁関係者)

 ブラジルには世界最大規模の日系人社会が根付いており、両国のつながりが重要であるのは論をまたない。

「本来であれば両陛下によるご訪問が望ましいところですが、皇后さまにとって、ブラジルは極めてハードルが高い。政府専用機を使うとはいえ、南米との往復は大きなご負担となり、加えて国土は広大。ご視察先は全土に点在し、ご滞在中は首都のブラジリアのみならずサンパウロやリオデジャネイロなど、複数都市に宿泊せざるを得ません。全体の日程は2週間近くになると見込まれ、皇后さまの現在のご体調に鑑みれば、とてもお願いすることはできません」(同)

 それもあって宮内庁は、外務省も交えてブラジル側と調整を続けてきたといい、

「10年前、国交樹立120周年の際には秋篠宮ご夫妻が2週間の日程で訪問されていますが、秋篠宮さまは今年、大阪万博の名誉総裁を務められている。海外の王族ら要人の来日が続く時期に、接遇なさるお立場の名誉総裁が長期間お留守となるのは好ましくありません。そこで最終的に、佳子さまが訪問なさることになったのです」(同)

実妹の元夫との不倫疑惑

 今なお、ご体調の慎重な見極めが欠かせないという雅子皇后。そのご心中を明かすのは、さる侍従職関係者である。

「英国ご訪問を果たされた皇后さまは昨年来、ひそかにスペインご訪問を望まれていました。陛下は皇太子時代に複数回訪問されていますが、療養中だった皇后さまは同行されていません。皇后さまは、スペインのレティシア王妃とは“親友”ともいえる間柄。再会を心待ちにされていたのです」

 そのスペイン王室は、2014年に生前退位したフアン・カルロス前国王のマネーロンダリング疑惑などの醜聞が現在もくすぶっており、当のレティシア王妃にも一昨年、実妹の元夫との不倫疑惑が持ち上がるなど、混乱のただ中にある。

「昨年秋には、大洪水の被災地を国王夫妻が見舞った際、住民から泥を投げつけられる騒動も起きています。こうした状況下でのご訪問は適切ではないとの判断に至り、すでに検討は取りやめとなっています」(同)

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