天皇陛下のお誕生日会見から消えた“ある言葉” 「皇后さまのご体調は、いぜん一進一退を繰り返しているのが現状」
“すでに国民に周知されており、繰り返すには及ばない”
昨年は都内へのお出ましだけで約30回を数え、また6月には陛下と共に英国ご訪問を実現された雅子皇后。ご活動の幅が広がり、あるいは今回、目覚ましいご体調の快復が見られて陛下のご発言も変わったのだろうか――。
もっとも、そうした見方について宮内庁関係者は、
「長期的に見ればご快復傾向にあるとはいえ、皇后さまのご体調は、いぜん一進一退を繰り返しているのが現状です。今でも大きな行事に臨まれる際は、他のご活動をセーブされるなどの“調整”が必要で、また行事の後には少なからずお疲れが残ってしまわれます」
そう明かしながら、
「そもそも昨年12月、皇后さまのお誕生日に際して公表された『医師団見解』では、これまでと同じく『御快復の途上にあり、依然として御体調には波がおありです』と明記されている。今回、会見でこうした表現をなさらなかったのは“すでに国民に周知されており、繰り返すには及ばない”といった、陛下ご自身の思し召しだったと聞いています」
ご体調が、劇的に改善されたわけでは決してないというのだ。
実際に、そうした雅子皇后のコンディションは、先に控える外国ご訪問にも影響を及ぼしているという。
後編【「雅子皇后はスペイン王妃と“親友”で、ご訪問を望まれていたが…」 現在のご体調と、モンゴルを公式訪問されることになった舞台裏】では、両陛下が今年モンゴルを公式訪問されることになった舞台裏について報じる。
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