「アンチの相手をせず、憧れの存在に」 第5子妊娠の辻希美がいつの間にか炎上しなくなった理由とは

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今や令和ロマンのネタにも 無反応を貫いたことで好転した「理不尽な炎上」対策

 おバカでのんきな辻ちゃん、というイメージではあるが、当初は誹謗中傷コメントを見て泣いていたそうだ。一番有名なのが、「イチゴに練乳事件」だろう。イチゴ狩りで採れたイチゴに練乳をかけて食べた、甘くておいしかった、という投稿をしたところ、「採れたてのイチゴに練乳をかけるんじゃねえ」「練乳つけたら甘いに決まってる」と炎上したという。

 とはいえ、難癖じみたコメントが増えるにつれ、反論してくれる人も現れるようになったことが心の慰めになったとも語っていた。今では、辻ちゃんのブログで起きた炎上があまりに理不尽過ぎて笑える、と紹介する動画やサイトもある。ちなみに令和ロマンも、「辻希美さんブログ理不尽炎上クイズ」なる動画で大喜利をしているが、二人の予想を超えるアンチコメントの不条理さに絶句していた。

 昨今では誹謗中傷への対策として、法的措置や当事者のメンタルダウンを訴えるケースが増えた。それが一番効果的なのだろうが、「被害者意識」を前面に出し過ぎると、「鼻につく」とさらに反感を呼ぶこともある。自分が正しいと思って書き込んでいる人にとっては、一方的に加害者のレッテルを貼られたと逆上する理由にもなるだろう。

 辻ちゃんのブログ草創期とはSNSのあり方もずいぶん変わっているから、同じようには語れない。けれども被害者意識に溺れず、自虐にも逃げず、家族との暮らしを明るく投稿し続けてアンチコメントを減らし、憧れの存在になっていった辻ちゃんの手腕には、学ぶところがあるのかもしれない。北風と太陽でいえば、太陽型のアンチ対策。お母さんは家庭の太陽、という言葉もあるが、さすがは5人のママならではの辻ちゃん。思えば夫の名も太陽だったなと、膝を打ってしまった次第である。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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