「硝子のジョニー」アイ・ジョージさん逝去 “借金3億円”で表舞台から去ったスターの晩年とは 「中野のスナックに現れて…」【追悼】

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「生意気なほどに自信があった」

 歌手のアイ・ジョージさん(本名・石松譲治)は、NHK紅白歌合戦に1960年から12回連続で出場。一世を風靡した実力派だ。59年にメキシコから来日したトリオ・ロス・パンチョスの公演で彼は前座を務め、「ラ・マラゲーニャ」を歌い、一躍スターになった。

 当時の活躍を知る音楽評論家の安倍寧さんは言う。

「自分の歌声は本物だと生意気なほど自信があった。聴衆の気持ちをとろけさせた甘美な声はナイトクラブで鍛えたたまもの。成功の陰には大阪で歌う彼に注目した古川益雄さんがいます。...

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