「“この子と結婚するかも”と思った」「付き合うとは思ってなかった」 相反する気持ちを抱いた初対面から1年、“15歳差”の二人が夫婦になった理由
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、東京・渋谷は道玄坂でのバー経営から、北海道でエゾシカを追う身へと転じ、地域発展に力を尽くす芦別市議の新村(しんむら)充さん(42)と、捺規(なつき)さん(27)。昨年8月11日に入籍し、11月23日に披露宴を挙げた。
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「この子と結婚するかも」
出会って1年余りでの入籍。共に初対面の時から「初めて会う気がしない」と感触はマッチしていた。
充さんは2016年、派手で羽振りの良かった東京での生活に別れを告げ、芦別市にやって来た。すぐに狩猟免許を取得し、憧れだったエゾシカ猟を経験。地域おこし協力隊員として約2年半の活動後、19年の市議選で初当選。現在2期目を務めている。
出会いは23年5月。芦別市や周辺自治体から地域活性化に関する活動を担う人々が数名集められ、その中に二人はいた。
充さんは「なぜか“この子と結婚するかも”と思った」。捺規さんは、地元のニュースで彼が市議だと知っていたが、「話しやすくてあれこれと楽しく盛り上がったけれど、付き合うとは思ってなかった」と、当時の思いを明かす。
話すうちに、お酒やキャンプ飯好きなど、互いの共通点が判明した。
「じゃあ、今度キャンプでもします?」
充さんの提案を彼女は快諾。同月下旬の初デートが決まる。近くの滝川市のあちこちに広がる菜の花畑をドライブして巡った。
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