「お前、俺に挑戦状たたきつけちょろうが」「かかってこい」 内部通報を絶対許さない実力者が郵便局長たちに繰り返した恫喝の中身

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 日本全国に根を張る郵便局。そこには地域ごとに実力者が存在する。政治家のように宴席を重ねて派閥をつくり、「数の力」で会長に上り詰める者。前任者から「後継指名」を受ける者。選挙活動で高い実績を挙げて成り上がる者──。その実力者に関わる不正を見過ごさず、声を上げたらどうなるか。

 調査報道大賞の優秀賞も受賞した西日本新聞記者・宮崎拓朗氏が関係者1000人以上の「叫び」を基に窓口の向こうに広がる絶望に光を当てるノンフィクション『ブラック郵便局』から、執拗(しつよう)な恫喝を受け、精神がおかしくなるのではないかという極限の恐怖を味わった局長たちの闘いを紹介する。...

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