「イエスかノーかをつきつけて思考停止を招け」 大成功した政治プロパガンダが使ったテクニックとは
「政治とカネ問題」や「“103万円の壁”撤廃」など、近年、政治関連の話題で自民党が後手に回っているという印象は否めないだろう。国民民主党やれいわ新選組など新興の党がSNSなどを上手に活用して支持を伸ばしているのに対して、イメージ戦略や広報戦略がうまくいっているとは言いづらい状況が続いている。
しかし自民党が政治プロパガンダの分野でトップを走っていた時代もかつてあった。小泉純一郎氏が首相を務めていた2005年前後のことである。『プロパガンダの見抜き方』の著者、烏賀陽弘道氏は、戦後もっとも成功した政治プロパガンダは「郵政民営化」だった、と同書で述べている。...