開幕スタメン有力は? 宗山、西川、怪我で出遅れた金丸、中村…プロ野球大物新人の現在
3月28日に開幕するプロ野球は近年、投高打低の傾向が顕著だが、今年のルーキーに限っては逆に打高投低のようだ。特にドラフト会議で4球団競合の末に中日が1位指名した最速154キロ左腕・金丸夢斗投手(関大)、MAX160キロを誇り先発ローテ入りを期待されていたヤクルトのドラフト1位右腕・中村優斗投手(愛知工大)は、故障で2月の春季キャンプを終始2軍で過ごしたからだ。
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1日限りの1軍キャンプで実力の片鱗披露「これがリハビリ中の投手の球か?」
「金丸、中村、楽天1位指名の宗山塁内野手(明大)、ロッテ1位の西川史礁外野手(青学大)の4人はちょうど1年前の昨年3月、大学生ながら侍ジャパンのトップチームに抜擢されました。一番の目玉とされていた宗山は故障で出場できなかったものの、他の3人はそれぞれ日本vs欧州代表戦で存在感を発揮。それだけに、今年の新人には即戦力として大きな期待がかけられていました」(民放テレビ局プロ野球担当)
ところが、金丸は5月の春季大学リーグ戦期間中に腰の骨挫傷を患い、その後は専らリリーフ登板。それでも4球団から1位指名されたが、春季キャンプは腰の回復を優先し、専ら2軍でスロー調整となった。中村は1月の新人合同自主トレ中、「下半身のコンディション不良」で別メニュー調整となり、キャンプもずっと2軍。投手陣の駒不足で2年連続5位と低迷しているヤクルトにあって、開幕ローテ入りを期待していた高津臣吾監督ら首脳陣をがっかりさせた。
「それでも、金丸は2月16日、沖縄・北谷での1軍キャンプへ呼ばれ“一日体験参加”。ブルペンで41球のピッチングを披露すると、切れ味抜群のストレートや変化球に、首脳陣や評論家から『本当にこれがリハビリ中の投手の球か? このまま1軍の先発ローテに入っても遜色ないぞ』、『やはり素材は超一級品だ』と絶賛する声が上がりました。 中日は現在、3年連続最下位ですが、こと投手陣に関しては、昨年セ・リーグの最優秀防御率のタイトルを獲得した高橋宏斗投手をはじめ充実している。 無理をさせてまで金丸を開幕に間に合わせる必要はない。むしろチーム内でも『1軍昇格はゴールデンウイーク明けでも、6月のセ・パ交流戦明けでも構わない。日本を代表する左腕になれる素材だから、慎重に調整させた方がいい』という声が大勢を占めています」(スポーツ紙中日担当記者)
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