「天下の郵便局が信じられないような行為をするとは」物忘れの症状が進む70代女性の年金と貯金を食い潰した「かんぽ生命」営業マンの手口
2007年の郵政民営化から18年。その間、約2万4000局、従業員30万人超の巨大組織で何が起きていたのか。
異常すぎるノルマ、終わることのないパワハラ――「もう限界です!」良心を捨て去った営業マンは母や祖母のような年齢の女性をだまし、別の営業マンは信頼を寄せる顧客たちに不利な契約を勧めて数字を積み上げていった。
調査報道大賞の優秀賞も受賞した西日本新聞記者・宮崎拓朗氏が関係者1000人以上の「叫び」を基に窓口の向こうに広がる絶望に光を当てるノンフィクション『ブラック郵便局』から、巨大組織の驚くべきモラルハザードを紹介する。...