総再生回数は驚異の1500万回超 YouTube過激企画「罵倒村」、Netflix版にかかる期待

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「トークサバイバー!」は成功

 佐久間氏は、これまでにもNetflixで「トークサバイバー!」「LIGHTHOUSE」など、数々のヒット作を手がけてきた。彼の作品は、独自の視点や斬新な企画で知られており、視聴者から高い評価を得ている。特にNetflixのコンテンツでは、Netflixならではの予算をかけた大がかりな仕掛けや、豪華なキャスティング、大胆な企画などが見られる。

 YouTube版の「罵倒村」は、もともと「予算の限られたYouTubeの世界で、あえてお金をかけたゴージャスなコンテンツを作る」という意識で生み出されたものだった。スマホひとつで動画の撮影や編集ができる時代に、あえて大金をつぎ込むことで、地上波のバラエティ番組にも引けを取らないような作品が生まれた。

 そのNetflix版が新たに作られるということは、さらに予算面も充実して、スケールアップしたものができるのだと考えられる。

 2020年まで日本テレビ系列で大晦日に放送されていた「笑ってはいけない」シリーズのような超大型のバラエティ企画は、昨今の地上波テレビではほとんど見られなくなってきた。年々制作費が減らされている地上波の世界では、そのような企画を行うのが難しくなっている。

 しかし、配信の世界にはまだ希望がある。佐久間氏はNetflixで人気芸人が総出演する「トークサバイバー!」を成功させた実績がある。「罵倒村」もそれに続く見ごたえ十分の作品になるに違いない。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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