人気ドラマの「主演俳優」独占で笑いが止まらない「大手芸能事務所」とは? NHKの大河と朝ドラにも起用が続き

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 NHKの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の視聴率が2月23日放送の第8話で9・8%と、ついに二桁を割った(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。三連休の中日という不運はあったが、やはりスタート時の勢いが衰えた印象は免れない。その一方で、いまだ勢いが止まらないところがあると、業界人は言う。

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「べらぼう」は大河史上初めて18世紀後半の江戸時代中期が描かれている。つまり、大きな戦は起こらない。大河で数字が取れるのは戦国時代と幕末といわれるだけに、やはり難しかったのだろうか。民放プロデューサーは言う。

「そういうことなのでしょう。その点、来年の大河は期待が持てます」

 まだ3月に入ったばかりなのに早くも来年とは……。来年の大河は「豊臣兄弟!」で、言うまでもなく舞台は戦国である。

「豊臣秀吉の弟・秀長が主人公で、仲野太賀(32)が演じます。『べらぼう』で主演を務める横浜流星(28)と同じスターダストプロモーションの所属です。同じ芸能事務所の所属俳優が2年連続で大河の主演を張るのは異例と言っていいでしょう。とにかく、スターダストの勢いが止まりません」

 スターダストといえば、多くの女優を輩出してきたイメージがある。

「そうです。常盤貴子(52)や松雪泰子(52)といったベテランや北川景子(38)のような中堅どころも所属しています。特に1990年代の後半以降は、新人女優にNHKの朝ドラのヒロインを演じさせて、知名度をアップさせるのが上手かった」

2作連続で朝ドラのヒロイン

 朝ドラでヒロインを演じたスターダスト所属の女優は以下の通り。

●1996年後期「ふたりッ子」 岩崎ひろみ(48=2021年に移籍)※Wヒロイン
●1999年後期「あすか」 竹内結子(2020年に死去)
●2005年前期「ファイト」 本仮屋ユイカ(37)
●2010年後期「てっぱん」 瀧本美織(33)
●2017年後期「わろてんか」 葵わかな(26)
●2018年前期「半分、青い。」 永野芽郁(25)

「中でも17年後期と18年前期、2作連続で朝ドラのヒロインを取っていったときはビックリしました」

 スターダストは所属女優を朝ドラに起用してもらうことで勢いがあったということか。

「ところが、最近は男性俳優に力を入れるようになったのだと思います。それがわかるのも、やはり朝ドラでした」

 朝ドラは女優の登竜門と言われるが。

「スターダストにとっては、俳優も朝ドラが登竜門になっているようです。きっかけは今も事務所を背負って立つ山田孝之(41)です。01年前期の朝ドラ『ちゅらさん』でヒロイン(国仲涼子)の弟を演じました」

 人気作だった「ちゅらさん」はその後もたびたび特別編が作られ、山田も出演していた。

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