カルローズ米はまずい? フリマサイトで米を買うのは危険? 専門家が教えるコメ不足時代の生き抜き方

ライフ

  • ブックマーク

自家製ブレンド米

 前出の芦垣氏も混ぜて食べる方法を勧める。が、氏の場合、混ぜるのは「米」と「米」である。

「パールライスなどの国内ブレンド米は割安ですが、自分でブレンド米を作っておいしく、かつ安く済ませる方法があります。例えば、味の落ちた安いお米にミルキークイーンなどの粘りの強いお米を3割程度混ぜます。すると炊いた時、米全体に粘りや甘みが出て、食べた時の口当たりが良くなるんです。同じように、もち米を1割くらい混ぜても味を良くすることができるでしょう」

 米の組み合わせによって味が変わる楽しさも味わうことができるという。芦垣氏はさらに、「家庭内備蓄」も推奨する。

「このまま米の価格高騰が続いた場合、新米シーズン前の8月ごろには、再び、店頭から米がなくなる恐れがあります。そこで、米の家庭内備蓄ということも考えていいのかなと思います」

 ところが、袋のまま米を保存すると脱気孔を通じて米が酸素と触れ、劣化して味が落ちてしまう。それを防ぐためには、

「奇麗に洗浄して乾燥させたペットボトルに米を移し替えて保存するといいでしょう。2リットルのペットボトルで大体1.5キロ分が入るでしょうか。米は冷蔵庫に入れると長持ちするなんて言われますが、日の当たらない涼しいところにペットボトルを置いておけば、冷蔵庫に入れる必要もない。6カ月ほどは味を落とさずに保管できます」

 これからの米価高騰時代を生き抜くには、こうした知識が必須なのである。

週刊新潮 2025年2月27日号掲載

特集「ようやく備蓄米21万トン放出 『お米アドバイザー』『節約主婦』が教える米価高騰時代を生き抜く“必須知識”」より

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。