カルローズ米はまずい? フリマサイトで米を買うのは危険? 専門家が教えるコメ不足時代の生き抜き方
粗悪な米を選ばない方法
しかし、粗悪な米を見分ける方法はある。
「最近は袋の一部が透明な窓になっていて、中の米を確認できる商品があります。買う前に米の状態をよく見てください。米粒が割れていたり、大きさが不ぞろいなものが混ざっているものは、食べた時に食感に違和感が出るので避けた方がいいでしょう。あと、注意が必要なのは、米粒の色が真っ白な未熟米です。炊いた時にベチャベチャになってしまいますから」(芦垣氏)
とはいえ、じっくり確認するのは難しい。ゆえに、
「一度にたくさん買うのではなく、2キロや5キロなど少量から買って試してみて、大丈夫かどうか確かめるのがお勧めです。また、農家の直販で米を安く買えることもありますが、この場合も業務用スーパー同様に注意すべき。中には品質の良くない米を高値で売る農家もいますから。やはり、少量から購入するのがいいでしょう」(同)
特に慎重を要するのが、フリマサイトの利用である。国民生活センターのHPによれば、「米」に関する相談件数は2023年度は600件だったのに、24年度はすでに1408件と倍以上に増えている。
〈フリマサイトで米を購入した。届いた商品は虫がわいていた。相手方情報はわからず、フリマサイトは何ら対応しない。不満だ〉
HPで紹介されている相談の中には、そう訴えるものもある。
「フリマサイトなど、ネットを使えば、お米を安く買えるかもしれません。ですが、匿名の個人とのやりとりには警戒が必要です。この機に乗じて、粗悪な米を売りに出している出品者もいますから。ネットで購入する場合は、素性の分かる販売者を選んだ方が無難です」(前出の荻原さん)
「米のサブスク」のメリット
この点、ファイナンシャル・プランナーで節約アドバイザーの丸山晴美さんがイチオシするのが「米のサブスク」だ。
「毎月一定量、契約した銘柄のお米が自宅に配送されるサービスです。例えばあるサイトでは、つや姫10キロが、初回配送時で5298円(税込み)。2回目以降も、5880円(税込み)なので、通常価格と比べて年間で6000円近く安くなります」
メリットは価格面だけではない。運営サイトが選んだ農家の米なので、個別の直販サイトより安全面も担保されているといえよう。
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