リセット願望はどこまで本気? 石破首相の次の手は「ダブル選」か「秋の解散」か

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野党への丁寧で腰の低い対応

 新年度予算案の修正に絡み、自民・公明両党と日本維新の会の3党は教育無償化や社会保険料の負担軽減策などについて正式に合意し、予算案は成立する見通しとなった。政権の命運を握っていた新年度予算案にメドが立ったことで、永田町の話題は都議選、参院選など今後の政局に移りつつある。

「新年度予算案の成立は少数与党政権の命運を握っていただけに自公与党幹部はホッとひと息というところのようです。石破茂首相の野党への丁寧で腰の低い対応も世論調査で一定の評価をされており、薄氷を踏むような政権運営ながらも歩を進めたとの実感があるとのことでした」

 と、政治部デスク。実のところ、支持率が伸びないと言われつつも、岸田政権末期の倍以上の支持率を維持しているのも事実。

「6月に予定される都議選、7月までに行われる参院選の情勢、そして衆院選があるならどのタイミングかという話が一気に取り沙汰されるようになりましたね」(同)

小池氏の政策は基本的にはバラマキで

「都議選は参院選の前哨戦として位置付けられています。1人区もあれば世田谷区のように定数8の選挙区もあって衆院や参院選とは趣が異なっているのですが、国政に影響しないことはなく、与野党共に注力することになります」(同)

 自民党は都議会第1党(30議席)ではあるが、都議会の自民会派でも政治資金パーティー収入に関して収支報告書への不記載問題に司直のメスが入っている。

「国政と同じような政治資金パーティーに絡んだ事案であっても国政に比べれば地味ですし、どこまで影響があるか未知数です。が、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会(27議席)と第1党の座を争うことは間違いないでしょう。小池氏の政策は基本的にはバラマキで、その点だけなら恩恵にあずかる都民も多く、嫌悪感はないでしょう。なかなか手強い勢力だと思います」(同)

 先の都知事選で小池氏に次いで2位となった石丸伸二氏が立ち上げた政党にも注目が集まるが……。

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