電撃婚「佐々木朗希」にグラウンドでの“女房役”も…将来バッテリーを組みそうな「24歳の有望株」は“強打”と“強気のリード”がウリ

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強気のリードは佐々木向き?

 佐々木のドジャース入りが明らかになった直後、若手有望株の選手情報を専門とする「MLBパイプライン」が、100位までの若手ランキング表を発表した。その1位が佐々木だったことは既報通りだが、その次にランキングされていたドジャース選手が、入団2年目の捕手、ダルトン・ラッシング(24)だった。「MLBパイプライン」以外の米スポーツサイト「ジ・アスレチック」、「ファンサイト」などもラッシングについて触れており、複数の米メディアが「絶対に今シーズン中にメジャーデビューする」と言い切っている。

「MLBパイプラインの順位は30位ですが、『捕手での出場が無理なら一塁手も』と紹介していました。22年MLBドラフトで2位指名され、23年はルーキーリーグ2チームでの通算打率が4割を超え、昨季も2Aと3Aで目立っていました。トータルで26本塁打、OPS(出塁率と長打率を足した数値)も8割を超えています」(前出・同)

 ラッシングは打撃面が評価されているようだ。守備能力を示すブロッキング、送球などは平均値よりもやや上といったレベルだが、注目すべきは「闘争心を表に出すタイプ」でもあること。

「ルイビル大学の出身なんです。同校はNFL選手を大量に輩出しており、アメフト部の部員もそれを誇りにしています。他のスポーツ部の部員は『フットボールに負けてたまるか』の気概があり、ラッシングも昨季にマイナー戦では味方投手を鼓舞するような仕種を見せていました」(前出・同)

“気の強いキャッチャー”のほうが佐々木には合うのではないだろうか。千葉ロッテ時代から指摘されていたことだが、窮地に陥ると、佐々木の表情は悲壮感でいっぱいになる。これからは強靭なメジャーリーガーを相手に戦っていかなければならないのだから、強気なリードがなければ務まらないかもしれない。

「ラッシングはスプリングトレーニングにも呼ばれ、他のメジャー選手と同じ練習をこなしています。でも、ドジャースには正捕手のウィル・スミス(29)がいるので、捕手としての出場機会は少ないと見る声もあれば、スミスは打撃優先で起用されているので、守備で良いところを見せればチャンスがあるとも言われています。捕手以外のポジションで出場する可能性もあります」(地元メディア関係者)

 注目すべき光景は、グラウンド外でも見られた。ドジャースの投手と捕手は、実戦での窮地を想定した模擬バッテリーミーティングを行う。投手と捕手の組み合わせはランダムに行われ、それを何度も変えながら繰り返される。

「デーブ・ロバーツ監督(52)がラッシングを捕手として起用するプランがなければ、模擬ミーティングには呼ばないはず」(前出・同)

 とのことで、「山本由伸(26)と組んだとき、拙いながらも日本語も少し喋っていた」(同)そうだ。ただ、この時、佐々木との組み合わせが実現したかどうかは不明だが、こんな情報も聞かれた。

「佐々木が日本での開幕第2戦に登板すると言われていますが、ロバーツ監督は新戦力を惜しみなく使うタイプなので、若い佐々木とラッシングのバッテリーを早々に見せてくれるのでは」(前出・現地記者)

「アメリカ中が見ている」

 もっとも佐々木について、好意的な報道ばかりではないようだ。

 実戦形式の打撃練習であるライブBPに初めて登板した翌日(2月20日/現地時間)、米野球専門YouTubeチャンネル「Foul Territory」にヤンキース、メッツなど5球団で指揮を執ったバック・ショーウォルター氏(68)が出演した。やはり、50人以上の球団関係者が「佐々木見たさ」で集まった光景にも苦言を呈していたが、こうも語っていた。

「私は(佐々木に)言ってやりたい。君の初登板をたくさんの人が見守っている。日本中、そして、アメリカ中も君を見ている。だったら、もう少し調子を上げなければというプレッシャーを感じないのかって」

 名将の目には「佐々木の調整は遅れている」と映ったようだ。ライブBPの翌日、佐々木は休養している。当初から予定されていたものだが、日本での開幕2連戦にベストコンディションで臨めるかどうか分からなくなってきた。ドジャースの近未来図でのあるラッシングとのバッテリーが見られるかどうかは、佐々木次第のようだ。

デイリー新潮編集部

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