「おはよう日本」起用のNHK・中山果奈アナの出世街道 ライバルたちの退社、育休も追い風に

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 男女合わせて総勢約500人。さすがは全国区のNHK、所属アナの数も民放とは桁違いなれど、看板番組を任される逸材は、ほんの一握り。春から“朝の顔”となる中山果奈アナ(34)は出世街道を驀進(ばくしん)中だが、起用理由には意外な事実が。

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 2月12日、東京・渋谷のNHK放送センターで、新年度の新キャスターをお披露目する会見が開かれた。

 写真撮影の際、ほぼセンターの位置に陣取った中山アナは、平日朝に放送される「NHKニュース おはよう日本」のメインキャスターへの就任が決まった。

 そんな彼女の後ろにはベテランの高瀬耕造アナ(49)が立った。じつは当初、その横には中川安奈アナ(31)が寄り添う予定だった。中川アナといえば、パリ五輪の中継で服を着ていないように見えるベージュ色のトップス姿でリポートを敢行、話題を集めたことは記憶に新しい。が、

「中川アナは、高瀬アナと大阪局制作の新番組『激突メシあがれ~自作グルメ頂上決戦~』でMCを務めるはずだったんです」

 そう明かすのは、NHKアナウンス室関係者。

「素人料理を紹介するバラエティー色の強い番組で、主に報道畑を歩んできた高瀬アナも新キャスター発表会見で“(自分は)いったいどこに行っちゃうんでしょう”と困惑していました。『サンデースポーツ』で顔を売った中川アナにしてみれば、なおのこと受けられない仕事だったはず」

手強いライバル

 本誌(「週刊新潮」)既報の通り、彼女は大阪局への異動を打診されて3月末での退局を決断。フリーへの道を歩むことに。

 それが英断となるかは今後次第だが、同じパリ五輪で開会式中継の大役を果たした中山アナは対照的だ。

「入局11年目の中山アナは、臨機応変でアドリブに強いタイプ。土砂災害の生中継では、電話取材の相手が安全な場所にいないと知るや、とっさにインタビューを打ち切り避難するよう求めたことも。能登半島地震でも金沢局へ応援派遣されるなど、信頼は厚い」(前出の関係者)

 報道番組の経験が豊富な中山アナだが、手強いライバルがいた。それが昨年元日、能登で大地震が発生した直後の臨時ニュースで、絶叫調で避難を呼びかけた山内泉アナ(30)だ。

 関係者が続ける。

「震災後の昨年4月から、二人は正午の全国ニュースの担当になりました。中山アナが月~木を、山内アナがその他の曜日と祝日を受け持ち、両者は次代を担うトップ2とも目されるようになったのです」

「窮余の一策」

 だが昨年、山内アナは第1子を産んで休みに入り、中山アナは単独トップに。そんな中で、かの「おはよう」への移籍である。一部で「抜てき」と肯定的に報じられたのも無理はないが、

「じつは窮余の一策という面もなくはないのです」

 と、関係者が明かす。

「3年前から『おはよう』のメインキャスターを務める首藤奈知子アナ(45)はお子さんがいる働くママで、昼夜逆転生活を強いられる『おはよう』からの異動が急務でした。そこで彼女を4月から金曜夜の『首都圏情報ネタドリ』に移し、その後釜に中山アナが半ば棚ボタ的に収まったというわけ。いわば働き方改革の一環としての人事異動ですね。もちろん、この人事を受け入れたことで中山アナには将来、大看板たる『ニュース7』担当の芽も出てきたと思われます」

週刊新潮 2025年2月27日号掲載

ワイド特集「インサイドストーリー」より

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