「人はどうして自分が死ぬことを特別のこととして考えるのでしょうかね」 “死”を意識した横尾忠則が今思うこと

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 久し振りに倒れました。1週間前に急に重い咳と痰がからんで、声もかすれ、身体に普段以上の重力がかかって動きにくくなったのです。熱は36.9度。それでも続く来客に応対していました。

 ここ数年の間は絵の制作の日々を続けていたものの、その間、一度も倒れるようなことがなかったので、老齢になるに従って体力がついて来たのかなと思ったりしていたのですが、やはり息切れがしたり、真っすぐに歩けなかったりで、そんな時は年は争えないなあと妙に感心したりしていました。...

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