森保監督の“欧州移住計画”にJリーグから嘆きの声 「若手の海外流出で空洞化が進んでいるのに…」 ユース、ジュニア世代への悪影響も指摘
「私自身も欧州に居住することを考えていて……」
サッカー日本代表の森保一監督(56)が2月19日、欧州から帰国。その際に漏らした一言が波紋を広げている。
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「生で見られる試合が足りてない」
17日間で16試合を視察するハードスケジュールだったが、監督いわく、
「生で見られる試合が足りてない」
ならば、いっそのこと移住しようというわけだ。
「場所は、日本サッカー協会(JFA)の事務所があるドイツ・デュッセルドルフになる見込みです」
と語るスポーツライターによると、
「代表メンバーはほぼ全員が欧州でプレーしています。それは今に始まったことではないのですが、海外でプレーする選手がここ5年で40人から80人に倍増しているのです」
ただ、プレミアリーグなど五大リーグ所属の選手数は横ばいで、増えたのはベルギーやオランダなど2番手以下のリーグである。
「正直、Jリーグと大差ないレベルですが、五大リーグのスカウトの目に留まりやすく、将来の選択肢が広がる。ゆえに、J1のレギュラーですらない若手たちが大挙してこれらの国を目指しているのです」(同)
彼らも代表候補だ。森保監督が腰を据えて観察したいというのもうなずける。
Jリーグから嘆きの声
だが、これに異を唱えるのがJリーグである。
某クラブ幹部が嘆く。
「森保監督が視察に来ると、選手たちのモチベーションが上がる。観客のテンションも上がる。彼がいなくなるということは、そういう機会が無くなるということ。若手の海外流出で空洞化が進んでいるのに、さらに拍車がかかりますよ」
Jリーグだけでない。森保監督はユースやジュニア世代の練習も足繁く視察していたという。当然、彼らのモチベーションやリサーチにも悪影響を及ぼす。
「自分が指揮する世代のことしか考えない外国人監督と違って、協会の幹部候補でもある日本人監督は5年、10年のスパンで強化策を考えることができます。でも、海外に住むなら、そのメリットも台無しです」(同)