グローブなしで顔面を殴りうずくまった練習相手に「休むな!」 傷害容疑で書類送検された現役K-1王者・金子晃大の「新たな暴行動画」を独占入手

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問われるK-1の対応

 本人の言い分は聞けなかったが、2月27日に朝日新聞の報道で今回の書類送検が明るみになって以降、金子をめぐる状況は一変したようだ。

 東京スポーツによれば、同日、「K―1」の宮田充プロデューサーは5月31日に横浜BUNTAIで開催される「K―1 BEYOND」に金子が出場する予定を白紙にしたと説明。今後の金子の活動については「ファンの皆さんの声を見ながら考えたい」と語っているという。

 K-1の運営会社「M-1スポーツメディア」はデイリー新潮の取材に、

「状況を注視しており、司法当局による処分を踏まえて対応を検討いたします」

 とコメントした。

 Aさんはこう訴える。

「金子の被害にあってきたのは私だけではありません。私は他にも彼にボロ雑巾のように扱われ、逃げ出したアマチュア格闘家を何人か知っています。振り返れば、私も彼らのようにもっと早く逃げ出せばよかった。ただ、あの時は金子からの暴力で支配されて思考が停止している状態で、叶わなかったのです」

 だが「もう金子を恐れない」と続ける。

「自分のより実力のない選手をストレスの捌け口にして、好き放題やってきた彼を絶対に許しません。刑事処分が固まったら民事でも提訴する準備を進めています。彼が私にやってきたことは格闘家にあるまじき行為です。ベルト剥奪だけでは生ぬるい。K-1には戦績抹消するくらいの重い処分を下すことを望みます」(同)

 関連記事【「人間サンドバッグ扱いされ、顎と鼻の骨を折られた」 書類送検されたK-1王者・金子晃大、元練習生が告発していた壮絶暴力】では、Aさんが顎に負わされた大怪我を負った場面など、暴力で支配されていった経緯について詳報している。

デイリー新潮編集部

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