グローブなしで顔面を殴りうずくまった練習相手に「休むな!」 傷害容疑で書類送検された現役K-1王者・金子晃大の「新たな暴行動画」を独占入手
金属バッドで殴られるくらいの威力ある拳で…
それこそが、2023年1月2日、千葉県千葉市内の格闘技ジムで撮影された金子とAさんとの「練習」を撮影した33秒の動画だ。
両手にミット、下半身に防具を装着したAさんに、Tシャツ、短パン姿の金子がミット目掛けて激しく蹴りを入れるところから動画は始まる。
直後、Aさんの態度が気に入らない様子で何かを喚いていた金子は、左手でAさんの顔面右側にパンチを入れた。Aさんはたまらずよろめいている。金子はバンテージを巻いた手で軽く殴ったようにも見えるが、
「格闘技を知らない方はバンテージを巻くと衝撃が和らぐと勘違いされるかもしれません。全く逆で拳が強化されます。軽くであっても金属バットで殴られるくらいの威力があります」(同)
金子はAさんがよろめいても全く意に介さず、大声で「(キックを)出せや!」と怒鳴り散らした。
ふらふらになりながらAさんは金子の命令に従い、右足を使って軽く金子に反撃。それを受けるや否や、金子は怒り狂ったように「ハイ! ハイ! ハイ! ハイ!」と雄叫びを上げながら左足、右足とミット目掛けてキックを繰り出した。
その度、パン、パンとミットの音が激しく鳴り響き、Aさんは後退りしていく。
「音が激しいのでこっちの方が激しく見えるかもしれませんが、このキックはミットで防御していますし普通の練習です」(同)
倒れ込むAさんに「おい! 休むな!」「早くしろ!」
問題はこの後の場面だ。
右の連発キックを7、8発受けた後、「手を動かすなって言ってるだろう!」と怒鳴り散らした金子は、再び左手でAさんの右顔面に2発目のパンチを繰り出した。
これも一見軽いパンチに見えるのだが、“金属バット”のように硬くなったチャンプの拳だ。よほど強烈なダメージだったのだろう。「うう…」と呻き声を上げながら地面に倒れこむAさん。
だが、金子は倒れ込んだ後Aさんを見下ろしながら、「おい! 休むな!」「早くしろ!」「早くしろって言ってんだろうが!」とがなり散らし、またAさんを立たせるのである。
まさに「人間サンドバッグ」である。
昨年10月、金子はすでにAさんに対する別の傷害容疑で一度書類送検されていた。21年に千葉県内の公園で、Aさんにキックし、顎に大怪我を負わせた容疑についてである。
11月、Aさんは新たに入手したこの動画を持って同県警千葉中央署に被害届を提出。そして先月、金子は再び書類送検されたのである。
今回、千葉県警は起訴を求める「厳重処分」の意見をつけた。刑事事件に詳しい弁護士によれば、「厳重処分で書類送検されたので、今後、何らかの刑事処分を受ける可能性がある」という。現役K-1チャンピオンに傷害容疑で刑事罰が下されるかもしれないのだ。
前回の取材で暴行疑惑を全面否定した金子は、今回の傷害容疑についてはどう考えているのか。前回の取材で窓口になった弁護士に連絡したが、「私はすでに金子選手の代理人ではありませんので、金子選手へは直接連絡してください」との返答だった。
金子本人から教えてもらっていた携帯に電話したが、すでに解約されていた。
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