金融正常化までは「14年かかる」…日銀「植田総裁」が直面する“異次元緩和のツケ”とは
かつてこれほどまでに日本銀行の金融政策が注目されたことがあっただろうか。1月には日銀が政策金利を0.5%程度にまで引き上げたことが大きく報道された。しかし、黒田東彦前総裁下で行われた異次元緩和から脱却し、金融政策を正常化していく道程は険しい。今後の見通しについて、元日銀幹部で『異次元緩和の罪と罰』(講談社現代新書)の著者である山本謙三氏に聞いた。
日本銀行は黒田東彦総裁の下で、長く異次元緩和を続けてきました。その結果、様々なところで歪みが生じています。...